「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」ネタバレ感想
できればももクロを褒めてあげたかったけども、正直面白くなかったです。
まずはいいところ
- AMARANTHUSと白金の夜明けが改めていいなと思える。
- かわいいメンバーが近い。(いつもなら距離はどうでもいいんですけどね)
・・・・
うーむ、そのくらいかな
ストーリー。メリハリがなくて、いまいち
何が僕にとって悪かったのか考えてみました。 僕はストーリーに魅力がなかったように思います。最近見たラ・ラ・ランドもそうでしたが、ミュージカルは時にはストーリーがそっけないものになったりするそう。きっとそっけない代わりに、歌唱部分に重きが置かれたりしてバランスを取るのでしょう。とは言えそっけないどころではなかった。
「死後に転生してパラレルの人生へ」。なかなか大胆な設定な割には、波乱が待っているわけでもない。死を悲しんでるわけでもない。特殊な力(時空の鍵)を手に入れるが、強引に取り返されるわけもなく、良いことにも悪いことにも使うこともなく。邪魔はされるが、甘々で目的不明の敵。
かなこの夢につきあわされたのは、ハッピーなことなのか、そうでないのか。かなこの夢から離れ元の人生(←厳密には2度目)に戻ったが、ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない最後。想像におまかせしますタイプとしても雑。もっと丁寧に作ってほしかった。
(カーテンコールで皆直前の衣装からの着替えがやけに早いなと思ったら、友人に直前が冬服コートで中に着込んでたからじゃないかと言われた。なるほど。そうだとしたら最後の雪が降る冬ってのは、カーテンコールのための演出だったのか・・・。え?まさか。このストーリーは、時間や季節の流れはほとんど感じない。むしろ時間が止まっていた可能性もあったくらい。そんな中、急に登場する冬演出。カーテンコールのためって理由しか浮かばない。そんなことある?時間が過ぎた演出ってことにしてもなんで冬?何年後?・・・演出が雑すぎないか。なんか冬服コートのシーン、ユニクロっぽかったし。 12階建ての世界一大きい「ユニクロ 銀座店」大解剖 冬コートじゃないですが)
アイドルにならなくてよかった
一番疑問なのはなぜももクロに寄せて、アイドルにしてしまったのか。そんでもってアイドルパートではももクロの曲をしっかりやってしまった。ファンサービスのつもりかもしれないが、今回に限っては不要だったと思う。
「いつものライブとは違って、ミュージカルでのももクロの姿を見に来たんだ」と思ってきたファンの気持ちをどうしようか。
ももクロがヘブンというアイドルでももクロの曲をやっている。ヘブンを応援するべきか、ももクロを応援するべきか。コール封印で来たのに、どう応えたらいいのか、なんとももどかしい。(ミュージカルでも普通の舞台でももう少し曲に乗ってもいいと思いますよみなさん。もちろんアイドルパートでなくてもね)(歌唱パフォーマンスのあと以外で、卒業スピーチのときだけ何故か拍手が起こったの不思議w)
アイドルを演じるももクロをメタ視点で楽しめるかと言ったらそれほどでもない。そこまで作り込まれていなかった。オーディションで「みんなの笑顔を見ることが大切」と語ったことで、ももクロに寄せてファンを喜ばせようとしたのかもしれないが、正直ピンとこなかった。だってダンス部の頃から一貫して言っていたのは「4人でダンスがしたい」ということだったから。急にももクロっぽいこと言われても、ねぇ?
アイドルパートはそこそこに、他のパラレルへ飛んでほしかった。
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期待と観劇後のギャップ
期待しないで観に行って、結構良かった!って言いたかった。(←これを期待しているという) むしろ期待していた、ハードルをくぐってしまった。
ももクロがももクロの曲をやる意味はあったのかな。もっとミュージカルっぽい曲で、ミュージカルっぽい歌唱にチャレンジしてほしかった。そういうチャレンジと成長の姿を見たかった。
とは言え、アイドルパート以外のももクロ曲のところは結構良かったんじゃないでしょうか。いつもと違う感じで、世界観が尊重されていて。はじめのembryo -prologue-からのWE ARE BORNなんか良かった。またDOME TREKを再演してほしいくらい。
脚本からだめだったか、演出がだめだったか。演者は悪くなかったように感じます。シルビア・グラブさんと妃海風さんはミュージカルらしさを底上げしてくださってた。
これをきっかけにファンは「ミュージカルってこういうものなんだ!面白い!」って興味が広がる。世界が広がる。観た人の世界を広げるのがももクロだった。今回もそれに期待していたが、そうではなかった。
幕が上がるは、ファンでない人にも自信持っておすすめしたいと思えた。今回もそう言う出来を期待していましたがそうではありませんでした。残念です。
「ファン向け」として作ったとしたのなら失敗に見えます。そもそも「ファン向け」に作ったことすら失敗だったかもしれない。演出が原因?脚本が原因?こういうことになる発注をしたももクロの運営(川上さん)が原因か?
オーマイゴッドファーザー降臨
おまけ
- 若干バンドの音とメンバーの声にずれがありました。右スピーカーの近くだったからかもしれませんし、今回だけかもしれませんけど気になりました。
- 途中聞き慣れない曲があったので新曲かと思いましたが、どうやら違うよう。安心しました。とは言えちょっと期待薄かな。
- WE ARE BORNは4人になって初かな。フリが変わってたのを確認しました。
- もくもくした天国を「別府」とボケたのに、「大分」を読めないかなこちゃん
- 冨士ケ丘高校が登場したのは良かった。演劇部の演目を確認しようと台本を注視したが読めなかった。
もしや?と思ったネタ
「次の新月がかなこのタイムリミット」
ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?は9/24〜10/8上演。
2018/9/24は中秋の名月で満月(と思ったが違った。中秋の名月ではあるけど、満月は25日)。
2018/10/9はリミットである新月。
もしかしたらかなこちゃんは上演期間の今、何度もパラレルワールドに生きているのかもしれない。10/8の千秋楽まで転生を続けているのかもしれない。
Do You Wanna Dance @Youtube
劇中にYoutubeで観たと言ってたので調べてみました。パンフレットにBoddy Freemanって書いてあったので簡単に見つかりました。
聴いた感想は「結構違くね?」
原曲は"?"はないんですね。
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応援する気持ちは当然ありますし、がんばりも見逃しません。ですが、正直な感想を書き残すこと、もしかしたら作り手の建設的な反省材料になることを願って。(なんでも賛同する盲目的な賛同者と、批判が目的の批判者にはならない)