戯れルシカ

ももクロ(黄)中心にモーニング娘。、Juice=Juice他について戯言

今はなき顔なき古参。彼らの影を未だ追う(現モノノフが古参から学べること)

f:id:KEN_T:20170808154242j:plain

僕がファンになったのは2011年頃。その頃のももクロはファンの急激な拡大化に伴って、いくらかの旧来のアイドルヲタク*1ももクロから離れて行きました。ですが新規にやさしく、現場環境を自分らで良くするような古参のファンがまだ多くいた頃でもありました。

そのころファンになった僕らは、メンバーのライブパフォーマンスに魅了されていた一方で、伝聞で耳にする彼らの美談にも心を掴まれていました。

「まわりまわってももクロのためになるなら」と、終演後の開場を清掃して帰ったりは当たり前。 彼らはかっこうよかった。行動で示す彼らに対して僕は今でも誇りに思っています。

ファンとしても鏡。人としても鏡。

アイドルの熱狂的なファンをみて「宗教的だ」と揶揄することはよくあるが、人として正しい行動なのであれば、宗教と呼ばれることは別にいいことではないかと考える時もある。「かなこちゃんかわいすぎてマジ神!」といった言動を指すのではなく、「ライブ会場周辺で明らかにももクロファンと分かる格好をしているので、近隣に迷惑なことを絶対にしない」と考えたりすることを指している*2

メンバーが見ていなくとも、だ。まさに「お天道様が見ているから悪いことをしちゃいけない」と同じ。僕もその価値基準で判断することは普通にあります。

ももクロのメンバーがどう思うかまでを想像して行動してたためか、元々そうなのか、かしこい人が多かったように思います*3。嘘か真か、ホンマでっかTVで「モノノフは知能が高い」と言われたと目にした時はあながち外れてないんじゃないかと思ったりもしました。(モノノフ(ももクロのファン)は知能が高い!!!!!!!! : ももクロまとめ速報)

今となっては沢山ファンが増えてくれたおかげで、そういう基準で行動している人たちの姿を見かけなくなりました。お客様根性と言うんでしょうかね。聞いては誇りに思っていた美談も聞かなくなりました。母数が増えたので比率的に減ったのもあるでしょうけど、悲しいことに数としても減っているんでしょう。

ですが未だに彼らの姿を理想としているひとは僕だけではないと思ってます。

彼らは口では言わず、背中で見せてくれていたので標語みたいなのはありません。僕が僕なりに背中から読み取って今も行動の指針としていることについて以下に書き出してみます。

会場外ではグッズを身につけない

どぎつい服装というだけでも目を引くのに、大勢が会場の周りに集まるとかなり威圧感を感じます。なので僕らは会場についてから着替えています。

他にも理由はあります。故意でなくとも何かトラブルを起こした場合、その格好のせいでももクロの名前にまで泥を塗ることになります。たとえばももクロステッカー貼った状態の車でドライビングマナーが悪いと思わせたら名前の分からないあなたではなく、「モノノフのマナーが悪かった」と言われてしまいます。そんなんだと近隣から「モノノフ来るな!」と言われてしまうかもしれません。(まだどこになるかわからない来年の春の一大事。普段ライブをしていないような場所で行うことになるかもしれません。「またももクロに来てもらいたい」と言ってもらえるように、近隣住民にはいい印象を持ってもらえるようにしたいですよね。)

昔は家からあの格好で来るってことはありませんでした。そもそもあの格好は派手で恥ずかしいという認識でした。恥ずかしい恰好は現場でするものでだからこそ、気持ちが入って楽しめるという感覚でした。ディズニーのカチューシャみたいなね。

余談ですが、なぜ家から来てくるのが当たり前になったのかについて考えてみます。発端はファッションブランドのgalaxxxyとコラボしてからかなと。いわゆるギャラパーですね。「ももクログッヅを身につけるのは恥ずかしいけど、ファッションブランドの出すコラボパーカーなら普通のファッションのモノとして売り出されてるものだし恥ずかしくない!」という考えが出てきたのではないかと。派手だけどあれをはおってくる人が増えた。さらには公式でもパーカー出すしで今のような状態に。運営は気にしてなさそうだけど。

人の目を気にしすぎるのはよくないですが、基本的には恥ずかしいものという認識で僕は今もいます。恥じらいはひとつの美徳だと思います。

ガッツリ応援

ももクロの魅力は、ステージ上で行われる要素にももちろん目が行きますが、「ファンのアツさ」も大きな要素だと思っています。僕が初参加したももクリ2011では「これぞエンターテイメント!」を見せつけられたと同時に、先輩ファンたちの激アツな応援を体感したことで、一気に虜になった記憶があります。

はたから見たら異様とも言える応援かもしれませんが、ファンが盛りたてるとメンバーも気持ちがあがる。メンバーの熱があがるとファンにもさらに力がこもる。その相乗効果こそが大きな魅力で、それは現場にしかないもの。そして僕らが大挙して現場に足を運ぶ理由です。ある種のトランス状態に自分や周りを巻き込んでいる状態なのかもしれないですが、僕はこれこそがももクロをここまで大きくした原動力だと考えています。

自分がもし何かでステージにあがったことを想像してください。楽しい歌なり、ギャグなりを披露したとします。無反応と反応があるのとではどっちがいいですか?真顔でペンライトふってるのと、ニッコニコで踊ってる人がいたらどっちが嬉しいですか?想像して良い方、正しい方を選ぶだけです。

さらに想像してみましょう。会場が盛り上がってる画ってのは、あなたが映像を撮ってる人間なら是非とも撮って残したいものですよね。想像を巡らせるだけです。 会場を盛り上げて、朝の情報番組で話題になったら最高じゃないですか!?

え?人の目が気になる?
頭のネジはずしてるのにそんなこと考えるバカいるかよ!

味スタにあなたもネジを忘れてったみたいじゃないですか

座らない

というか座ないかな。2011年頃のライブ円盤の特典映像とかChanとか見てみると分かっていただけると思うんですが、ももクロがいない間のパフォーマンスやアンコール中、メンバーは裏でファンのために大忙しで着替えたり、出現位置へ走ってたりしています。

それを知って想像すると座れるはずがないんです。 もちろんメンバーは僕らの体調を気遣って座ってねと言ってくれますし、もちろん無理する必要はないのですが、座らないのも応援のひとつと考えています。押し付けてるつもりはなく、あくまでそう考えるとそうなっていますと言う話。

そして、昔は座ってるひとはいませんでした。(回顧の目)

ゴミを残さない

自分は「やってるぜ!」と言うものじゃないので、先達の過去の美談を書いてお茶を濁します。

会場にゴミを残さないのはもちろん、昔はワザワザゴミ袋を用意して綺麗にしてから帰るファンもいました。

自分の出したごみは残さないのは人として当たり前。わざわざゴミ袋を準備しなくとも、見かけたゴミをひろっておくとか、忘れ物を見つけたら届けておくとかできますよね。会場にはそれをやってくれるスタッフもいますが、ゴミなんてなければその人手を他にも回せるかもしれないし、ないならないで気持ちいいじゃん。ぽつんと残されたごみを見るのは気持ちのいいことではないですよね。

会場マナー順守

いくら沸いても、みんながみんな楽しく帰るにはマナーを守る必要があります。マナーを守って老若男女来やすい環境をつくって、ファンがもっと増えるようにしましょう!

いつか自分が親になった時を想像~現場のマナーが悪いとかファンの態度が悪いとかいう噂が立つと、奥さんや子どもを連れて行くことを咎められてしまうでしょう。いや、自分が現場に行くことすらやめろと奥さんに止められてしまうかもしれません。「ももクロの現場はみんなマナーが良くて安全で居心地がいいから、家族で行きたいね」と言ってもらえるのって理想じゃないですか? 自分がヲタクを続けるための打算とも言えますが、みんながハッピーな現場を作っていきたいですよね。

色んなマナーや禁止事項ありますが、代表的なやつ~

撮影・録音の禁止

流れはきっと「会場内での写真撮影は、盗撮と区別できなくて疑われるからなし!」ってな感じでしょう。 あなたの低性能なカメラで撮っても大した写真にもならないですよ?高画質な高級カメラで撮影された円盤の発売を待ちましょう。友人との記念写真は外でも撮れます。現場でしか観れない光景を目でしっかりみてあなたの脳みそにしっかり残しましょう。あなたがファンだというならメンバーの権利を侵害する行為をしようだなんて考えてはいけません。

ついでの動画のアップロードについて

ついでに言及しますが、盗撮と同じくYoutubeとかに円盤の映像とかを上げるのも権利の侵害です。そんなんで他の人*4から感謝されても、万引き集団が集団内で「お前、よく万引きやったな」って褒めあってるようなもの。そんなんで自尊心満たしてもだめです。ガキがやること。むっちゃダサい。 アップロードしたもので褒められたとしても、素晴らしいのはももクロです。あなたはただの権利の侵害者です。地面の下~。

飲酒・お酒持ち込みの禁止

アイドル現場ではきっと多いですよね。バンドのライブではお酒はつきものですし、休日気分を楽しむために飲みたい気持ちは分かりますが、事実としてももクロの現場では禁止されています。禁止は禁止です。

僕の周りでは「酒を飲まなくても、どれだけももクロで沸けるかを試されている」と考えています。「酒が無いとももクロが楽しめないって思ってる人がいるならそれは悲しいことだし、それってファンとして弱いよな」ってことです。 本陣は「酒なしでやれ」って言ってて、てことは「酒なしで盛り上げるぜ」って言ってるってことだし、僕らはそんなもんに頼らなくても盛り上がれることを証明しなくてはならないんです。

ライブの思い出話は、乾杯して楽しみましょう!我慢しただけうまいですよ!

まとめ~

見返すと、わざわざ書くことでもなく当たり前のことを書いてますね~。果たして書く必要があったのかw

大きく書いたいくつかの項目は、土台の考え方があって表出してきた代表的なもの。大切なのは土台の方。

あらゆる行動において、「この行動は(ももクロにとって/モノノフとして/人として)どっちが正しいのか?良いのはどちらか?」を問うて選ぶことだと思います。考える力。

そう考える力がある人が多かったのが古参の人たちだと思います。そんな沢山の判断が積み重なって良い現場が出来てたのだと思います*5

「現場にはいい人かしこい人ばかりで善しかないと思ってたためにモノノフで日本の政治をやればうまくいくのでは?」と考えていたことを思い出しましたw当時のその辺の心境まで思い出せないので、それはさすがに酔いすぎでは?と思いますがw

モノノフとしてというか人として、説教みたいな道徳の授業の様な話をしてしまいました。

思い返すとああいう現場の空気を作りだすことができたのは、圧倒的な善だったメンバーが中心にいたからだと思います*6。メンバーの前では悪すら消し飛んだのかな?やっぱり宗教ですね~

尊敬する彼らは今はどこへ行ったのか分かりません。そんな彼らの背中を今でも追っている僕(ら)が考えてることを、昔話とともに今回はまとめてみました。

よりよい現場になることを祈って!

もののふ莫迦 (中公文庫)

もののふ莫迦 (中公文庫)

*1:無銭か低価格のコストの低い現場、または接触現場を回す生粋のDD気質のひとたち。純粋に可愛い若いアイドルを発掘しているイメージ。最近見なくなったため古いタイプとしてみたが、今も同じようにやってるんだろうか

*2:ファンと分かる格好でなくてもそうする場合も含む

*3:公共の場で面倒を起こしている人の多くは、想像力が欠けている人が多いと僕は考えています。

*4:「他のファン」とは書かない。そんなやつはファンではない。

*5:今はスタッフを沢山動員してライブ運営がされていますけど、この当時は客の増えるスピードに対してスタッフは少なく、ノウハウもなく手探り。どうしてもファンの協力がないと成り立たない部分があったんだと思います。

*6:そりゃあ、人間ですから見えてないところで何かしててもいいんです。僕らに見せてる部分においては一切悪の片鱗を感じさせない。見えてないなら見えてないところを僕らは考える必要はない。見える範囲で楽しむのみ。